家を建てる以前は、住まいが手狭で「ゆっくり過ごせる空間ではなかった」というKさま。「くつろぐ空間を大事にしたいからこそ、リビングにつながる動線と、帰宅してから洗面所やお風呂へ行く動線はくっきり分けたいと思っていました」(ご主人)そのご希望を叶えた1階は、リビングと、洗面所やお風呂などの生活スペースを明確に分ける間取りとなっています。玄関から生活スペースへダイレクトに動線をつなぐ選択肢もありましたが、亀浦さまご一家には「ただいま」「おかえり」の声がけこそが大切だと考え、玄関から一旦LDKへと入り、そこから洗面所やお風呂へとつながる少しだけ遠回りの動線を描いています。
家のなかでも“特別な場所”として感じられるようにダウンフロアを取り入れました。収納機能をもつ造作ベンチやソファでぐるりと囲んで包み込まれているような安心感がありながら、上部の吹き抜けと南側の大きな窓で開放感も感じられる贅沢な居心地が体感できます。また、お子さまが遊べるハンモックを吊り下げたり、奥さま専用のデスクをリビングのすぐそばに構えたりするなど、ご家族が自然と集う要素もプラスしています。「家族みんなこのダウンリビングが大好きです。子どもたちはハンモックで遊んだり、クッションを置いてダイブしたり(笑)本当にのびのびと暮らせるようになりました」(奥さま)
「キッチンからリビング全体が見渡せるので、コーヒーを飲みながら家族が遊んでいる光景を見るのが、今のしあわせなんです」(ご主人)リビングから生まれたご家族の“ワクワクする時間”は、暮らすほどに家全体へと広がっています。お庭には、ご家族一緒に手作りしたという砂場が完成。「最近やっと玄関前の花壇を充実させたので、今度はプランターで野菜を育てていきたいです」と奥さま。「他にも、家族みんなでパンを作りたいし、一緒に天体観測もしたいし、とっても大きなパズルにも挑戦したいです。この家で、とにかく子どもたちにいろんな経験をしてもらい、そのなかから自分の好きなものを見つけてもらえたら良いなと思います」(奥さま)